老人ホーム 種類

病院、老人ホーム、デイケアセンター、デイサービスの建物のイラスト

日本には9種類以上の主要な高齢者施設があり、それぞれが異なる特徴や入居条件、費用体系を持っています。

この記事では、各施設タイプの違いを詳しく解説し、入居者の特性や選択基準についても分かりやすく説明します。

老人ホームの種類と特徴を比較する

種別 初期費用 月額 入居条件
特別養護老人ホーム 0円 6~15万円 要介護3〜
介護付き有料老人ホーム 0~数千万円 15~35万円 要介護1〜
住宅型有料老人ホーム 0~数千万円 15~35万円 自立〜
グループホーム 0~数百万円 15~30万円 要支援2〜
サービス付き高齢者向け住宅 0~数十万円 10~30万円 自立〜
介護老人保健施設 0円 9〜20万円 要介護1〜
介護医療院
(介護療養型医療施設)
0円 10~20万円 要介護1〜
ケアハウス
(軽費老人ホームC型)
0~数百万円 7~20万円 自立〜
シニア向け分譲マンション 数千万〜数億円 数十万円 自立〜要支援2

老人ホームの違い

  1. 公的施設と民間施設
  2. 費用の違い
  3. 自立生活と介護サポートの必要性
  4. 認知症ケアの対応状況
  5. 終末期ケアの可能性

公的施設か民間施設

公的施設 民間施設



・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・介護医療院(介護療養型医療施設)
・ケアハウス(軽費老人ホームC型)
・介護付き有料老人ホーム
・住宅型有料老人ホーム
・グループホーム
・サービス付き高齢者向け住宅
・シニア向け分譲マンション

・施設により料金設定は多彩だが、
 高額な施設が存在する
・サービスが充実している
・入居条件が緩やか
・安価に利用できる
・入居一時金がない場合が多い
・入居・退去条件が厳しい
・一部の施設では入居待ちになる場合も


公的施設は比較的安価で利用できますが、入居条件が厳しく、待機者も多い傾向があります。

一方、民間施設は有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などが該当し、多様なサービスを提供していますが、費用は高めです。

費用の違い

施設タイプ 入居時費用 月額費用
特別養護老人ホーム 0円 6~15万円
介護付き有料老人ホーム 0~数千万円 15~35万円
住宅型有料老人ホーム 0~数千万円 15~35万円
グループホーム 0~数百万円 15~30万円
サービス付き高齢者向け住宅 数十万円 5~30万円
シニア向け分譲マンション 数千万~数億円 数十万円
介護老人保健施設 0円 9~20万円
介護医療院 0円 10~20万円
ケアハウス(一般型) 30万円 7~13万円


高齢者施設の費用構造は、主に「入居時一時金」と「月々の利用料」から成り立っています。また、公的施設である施設では、入居時一時金は不要となっています。

近年増えている「初期費用0円プラン」を選択すると、通常、月々の利用料が比較的高めに設定されることになるのでよく確認しておきましょう。

自立生活と介護サポートの必要性

自立の方向け 要支援、要介護の方向け
・住宅型有料老人ホーム
・サービス付き高齢者向け住宅
・ケアハウス(軽費老人ホームC型)
・シニア向け分譲マンション
・特別養護老人ホーム
・介護付き有料老人ホーム
・グループホーム
・介護老人保健施設
・介護医療院(介護療養型医療施設)

認知症ケアの対応状況

認知症ケアの対応状況は、認知症の方は必ず確認する必要があります。

グループホームは認知症専門のケアを提供していますが、一般的なサービス付き高齢者向け住宅では対応が難しい場合があります。

終末期ケアの可能性

終末期ケアの可能性がある場合は、看取り対応を行っているか確認しておきましょう。

介護医療院は全施設で看取り対応を行っていますが、他の施設タイプでは一部の施設のみが対応しています。

介護付き有料老人ホームの特徴

介護付き有料老人ホームは老人ホームの種類の中で、24時間体制の介護スタッフが常駐する施設です。

食事、入浴、排せつなどの日常生活全般のサポートを提供します。要介護1から5までの方が入居可能で、介護度に応じたケアを受けられます。

介護付き有料老人ホームの費用目安

入居時費用 0~数千万円
月額費用 15~35万円

住宅型有料老人ホームの特徴

住宅型有料老人ホームは老人ホームの種類の中で、自立した生活が可能な方から要介護者まで幅広く受け入れている施設です。

基本的な生活支援サービスは提供されますが、介護が必要な場合は外部の介護サービスを利用します。夫婦での入居も可能で、将来的に介護が必要になっても住み続けられる点が魅力です。

住宅型有料老人ホームの費用目安

入居時費用 0~数千万円
月額費用 15~35万円

グループホームの特徴

グループホームは老人ホームの種類の中でも、認知症の高齢者を対象とした小規模な共同生活施設です。

日常生活の中で調理や掃除などの家事活動に参加することで、残存能力の維持・向上を図ります。認知症の方の特性に配慮したケアが受けられ、なじみの環境で安心して暮らせるのが特徴です。

グループホームの費用目安

入居時費用 0~数千万円
月額費用 15~35万円

特別養護老人ホームの特徴

特別養護老人ホームは、老人ホームの種類の中で公的な介護施設として位置づけられています。

原則として要介護3以上の方が入居可能で、比較的低料金で利用できます。食事、入浴、排せつなどの日常生活全般の介護サービスを受けられ、医療的ケアも提供されます。

特別養護老人ホームの費用目安

入居時費用 0円
月額費用 6~15万円

サービス付き高齢者向け住宅の特徴

サービス付き高齢者向け住宅は、老人ホームの種類の中でバリアフリー設計の賃貸住宅として位置づけられる施設です。

60歳以上の方が入居でき、安否確認と生活相談サービスが必須で提供され、その他のサービスは施設によって異なります。

サービス付き高齢者向け住宅の費用目安

入居時費用 数十万円
月額費用 5~30万円

シニア向け分譲マンションの特徴

シニア向け分譲マンションは、老人ホームの種類の中で高齢者向けに設計されたバリアフリーのマンションです。

主に自立した生活が可能な方や要支援の方を対象としており、一般のマンションと同様に所有することができ、資産価値も維持されます。

シニア向け分譲マンションの費用目安

入居時費用 数千万~数億円
月額費用 数十万円

介護老人保健施設の特徴

介護老人保健施設は、老人ホームの種類の中で、リハビリテーションを重視した施設です。

病院と在宅の中間施設として位置づけられ、在宅復帰を目指すことが目的とされています。医師や看護師、理学療法士などの専門職が常駐し、集中的なリハビリテーションを受けることができます。

介護老人保健施設の費用目安

入居時費用 0円
月額費用 9~20万円

介護医療院の特徴

介護医療院は、老人ホームの種類の中で、長期的な医療と介護の両方を必要とする方のための施設です。

医療的ケアが充実しており、人工呼吸器や胃ろうなどの高度な医療処置にも対応できます。要介護1以上の方が入所でき、医療依存度の高い方や重度の認知症の方も受け入れています。終末期ケアや看取りにも対応しているのが特徴です。

医療的ケアと介護サービスを長期的に提供します。

介護医療院の費用目安

入居時費用 0円
月額費用 10~20万円

ケアハウスの特徴の特徴

ケアハウスは、老人ホームの種類の中でも比較的低料金で利用できる施設です。

60歳以上の自立または要支援程度の方が対象で、身体機能の低下や高齢等のため独立して生活するには不安がある方向けの施設です。

ケアハウスの費用目安

入居時費用 30万円(一般型)
月額費用 7~13万円(一般型)

まとめ

老人ホームの種類選択は、個人や家族にとって重要な決断です。専門家に相談したり、実際に施設を見学したりすることで、より適切な選択ができるでしょう。

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